テストで子供一人ひとりの姿は見えない

みんなで手をつないで大きな輪を作ろう

今朝のＮＨＫおはよう日本で、いじめを防ぐための「心理テスト」というものがあると放送していた。子どもたちにクラスでの居心地の良さや学習への意欲を５段階で回答してもらってその傾向を分析し、クラスが抱える問題や傾向を知るというものだ。

うーん、こういうのは決して悪いものじゃないとは思うけど、あまり良い効果はないと思う。こういうものって、あくまで大局を見るものであって、子供一人ひとりの個性や性格を見るものじゃないよね。


大切なことは、教師が子供たち一人ひとりに生で接して、子供たちの個性や性格、生徒間の毎日の動きを理解しておくことだと思う。心理テストの結果で、誰が影でいじめを仕掛けていて、誰が見知らぬところでいじめに合っているなんて回答は出ない。

例えば、クラスに明らかにいじめなり悪いことをやっている生徒がいるのに、教師たちがそこに目がいかず（もしくは怖くて知らぬ存ぜぬを貫いて）、心理テストの結果だけで判断したらどうだろう。校長先生が各クラスから集められたデータにだけ目を通して、実態を知らずにいたらどうだろう。

心理テストは心理テストでいいけれど、あくまでそれは参考程度のもの。それを重視するのであれば、テストの点数が良いだけで優秀な生徒だと判断する昔の日本人の古い考え方に他ならない。大切なのは、大人であっても子供であっても、一人ひとりに直接接して、生で感じることで個性や性格を知ること。良いも悪いも、何事も直接接することで初めて本当に理解出来るものだ。テストで人間の姿は見えない。

とにかく、国がしっかりして欲しい。国民のレベルがどんどん落ちてきている。いじめは完全にはなくならないけど、なくす努力は必ず出来るはずだ。何もしなければ、国や社会が頽廃していき、それだけいじめなど悪事も増える。日本が日本の未来のために今何をすべきなのか。子供たちの明るい未来のために本当に真剣に考えたいね。

イラスト　子供と動物のイラスト屋さん